スポーツ障害に鍼灸

・ ランナー膝

・ 腸脛靱帯炎

・ オスグット病

・ 膝蓋骨軟骨軟化症

・ 棚障害

・ 鵞足炎

・ シンスプリント

・ 脛骨過労性骨膜炎

・ コンパートメント症候群

・ 靭帯損傷(ひざ)

・ アキレス腱炎

・ 足首の捻挫

・ 足底筋膜炎

・ モートン病、モルトン病

・ 疲労骨折

・ 筋痙攣

・ 肉離れ

・ 外傷性脱臼

野球肩やきゅうかた

野球肩
野球の投球動作によって

○腱板炎(けんばんえん)

○肩峰下滑液包炎(けんぽうかかつえきほうえん)

○三角筋炎(さんかくきんえん)
(肩峰下インピンジメント症候群)が起き、これを野球肩とよびます。

野球肩・腱板炎・腱板は四つの筋肉(インナーマッスル=?肩甲下筋5 小円筋 6 棘下筋 7 棘上筋)でできており、

肩関節のいろいろな動きを可能にしています。

四つの筋肉の働きが異なりますので、どの方向での運動で痛むのか診察した上でポイントに刺鍼します。

鍼灸は抗炎症効果を目的とします。※4 大円筋

肩峰下滑液包炎

上腕骨の上に、腕の動きをなめらかにする滑液

(かつえきほう)という袋の炎症です。

肩の使いすぎ、腕を長時間上方にあげて仕事をしていた等で起きます。

2 肩峰下滑液包

鍼灸は抗炎症効果を目的とします。

三角筋炎

三角筋は肩関節をすっぽり包み込む筋肉です。
三角筋の炎症は比較的診断しやすく、鍼灸には抗炎症効果を目的とします。

3 三角筋

上腕骨内側上果炎じょうわんこつがいそくじょうかえん 野球肘やきゅうひじ

野球肘

上腕骨内側上顆炎は別名「野球肘」と呼ばれ、投球時バットのスイング時、

肘の内側へ力がかかり、肘の内側に炎症が起きます。

傷める筋肉は

1 尺側手根屈筋
2 橈側手根屈筋
3 円回内筋

鍼灸は痛みと炎症を鎮める効果が期待できます。

上腕骨内側上果炎じょうわんこつがいそくじょうかえん ゴルフ肘ごるふひじ

ゴルフ肘

上腕骨内側上顆炎は別名「ゴルフ肘」と呼ばれ、クラブのスイング時、

肘の内側へ力がかかり、肘の内側に炎症が起きます。

傷める筋肉は

1 尺側手根屈筋
2 橈側手根屈筋
3 円回内筋

鍼灸は痛みと炎症を鎮める効果が期待できます。

上腕骨外側上顆炎じょうわんこつがいそくじょうかえん テニス肘てにすひじ

テニス肘

上腕骨外側上顆炎は別名「テニス肘」と呼ばれ、肘関節の外側の所が痛みます。

指で押すと響くような痛みが走ります。

これはテニスラケットを振るときに手首主体のスピンをかけるような

運動動作の繰り返しで起こることが多いようです。

テニスをしていなくても手首に力の入る仕事をしていても起こります。

傷める筋肉は

1 長橈側手根伸筋
2 短橈側手根伸筋
3 総指伸筋

鍼灸は筋肉群の緊張を緩和する為にいくつかのポイ ントに刺鍼します。

ランナー膝 らんなーひざ

ランナー膝

ランナー膝は膝関節に対する繰り返されるストレスで膝関節周囲の靱帯や筋肉が痛みます。

○腸脛靱帯炎
○膝蓋靱帯炎(オスグット病)
○膝蓋骨軟骨軟化症
○棚障害
○鵞足炎

腸脛靱帯炎

腸脛靱帯炎とは膝関節の外側と太股の真横の痛みがあります。

運動時の姿勢や力のかけ方によって痛みがでるようです。

1 大腿筋膜張筋

2 腸脛靱帯

鍼灸は腸脛靱帯(ちょうけいじんたい)に刺鍼し筋緊張の緩和を目的として治療します。

腸脛靱帯炎

オスグット病(膝蓋靱帯炎)と
シンディング・ラーセン病

1 オスグット病

お皿の下のすねの骨の出た部分に痛みや腫れを起こすものです。

2 シンディング・ラーセン病

お皿の一番下の部分に痛みが生じます。

上2つは、膝のお皿の上からソケイ部まで大腿四頭筋(4)という

太股の前側の筋肉が緊張してお皿の下の膝蓋靱帯をを引っ張り炎症を起こすものです。

特に成長期は脛骨粗面は軟骨でできているので、この部分は弱く、スポーツ等で力がかかり痛みます。

膝蓋骨軟骨軟化症と棚障害

お皿の裏側(3)に痛みを感じます。
膝蓋骨軟骨軟化症は「お皿の裏が大腿骨と擦れて傷ついて痛む」といわれていますが

実際は膝蓋骨周囲の靱帯の痛みです。

棚障害

棚障害は膝関節の周囲の膜(滑膜:かつまく)がお皿に挟まって痛みを感じます。

鍼灸は筋緊張の緩和と抗炎症効果を目的とします。

鵞足炎

膝関節の後ろ下に痛みがあります。

太股の内側に縫工筋(ほうこうきん)

薄筋(はくきん)

半腱様筋(はんけんようきん)という筋肉が

一束になって、すねの内側に着きます。

この部分が鵞(ガチョウ)の足のような形をしているので鵞足(がそく)と呼びます。

ランニングのオーバートレーニングなどで痛みを起こします。

1鵞足部 2縫工筋 3薄筋 4半腱様筋

鍼灸は筋緊張の緩和と抗炎症効果を目的とします。

シンスプリント

シンスプリント

シンスプリントはスポーツ選手に多く脛骨(けいこつ=すね)の筋付着部に沿って痛みます。

○脛骨過労性骨膜炎
○アキレス腱炎
○コンパートメント症候群

などがあります。

脛骨過労性骨膜炎

シンスプリントは一般的に脛骨過労性骨膜炎を言い下腿(ひざから下)の筋肉の使いすぎが原因です。

鍼灸では下腿の筋群の緊張緩和を目的とします。

前脛骨筋
長指伸筋

が主な筋肉です。

アキレス腱炎

アキレス腱自体に傷を生じて炎症を起こしたもの

アキレス腱周囲炎
アキレス腱の周囲の結合組織が炎症を起こしたもの

アキレス腱滑液包炎
アキレス腱の周辺にある滑液包が炎症を起こしたもの

アキレス腱炎はスポーツ選手に多くみられ、アキレス腱に過度なストレスがかかって起きます。
全て鍼灸適応で、アキレス腱部の刺鍼によって炎症を鎮めます。

コンパートメント症候群

下腿(膝から下)の筋肉は筋膜で4つの区画に分かれており、

その部位をコンパートメントと呼びます。

トレーニングの結果筋肉が肥大してきて、

区画内の圧が増大し血液循環が悪くなり、下腿の運動で酸素が必要なときに十分供給されず、

痛みが起こります。

整形外科の手術を必要とするもの以外は鍼灸適応で

コンパートメント内の血液循環改善を目的とした治療を行います。

靭帯損傷(膝)じんたいそんしょう

十字靱帯損傷

激しい運動等で膝の十字靱帯(膝関節の内側にある交差している靱帯)が

切れたり傷ついたりします。

副靱帯損傷

膝の内側外側にある靱帯が切れたり傷ついたりします。

1 十字靱帯?内側側副靱帯?外側側副靱帯

靱帯損傷は整形外科的な処置が必要ですが、回復過程での術後処置として鍼灸が有効です。

アキレス腱炎あきれすけんえん

アキレス腱炎
アキレス腱自体に傷を生じて炎症を起こしたもの

アキレス腱周囲炎
アキレス腱の周囲の結合組織が炎症を起こしたもの

アキレス腱滑液包炎
アキレス腱の周辺にある滑液包が炎症を起こしたもの

アキレス腱炎はスポーツ選手に多くみられ、

アキレス腱に過度なストレスがかかって起きます。

全て鍼灸適応で、アキレス腱部の刺鍼によって炎症を鎮めます。

捻挫(足首)ねんざ

捻挫

捻挫とは関節(骨と骨とのあいだ)をつなぐ靱帯(じんたい)が

外からの力がかかって損傷した状態のことです。

受傷直後は、直ちに冷やす、圧迫する(テーピング等)

患部を心臓より高く挙げること。整形外科等の診察が必要です。

修復過程に入ると捻挫部及び周辺の組織が固くなりますので、

これを改善する目的での鍼灸はマッサージ等と組み合わせて必須です。

足底筋膜炎そくていきんまくえん

足底筋膜炎

足底筋膜炎とは足の土踏まずに弓の弦のように張っている筋膜があり、

その筋膜が過度なスポーツ、足の姿勢不良などが原因で

炎症を起こした状態を言います。

鍼灸は筋膜の炎症を鎮める目的で、刺鍼、施灸をいたします。

モートン神経腫もーとんしんけいしゅ
モートン病
もーとんびょう
モルトン病
もるとんびょう

モートン病

足の指と指の間に神経が走っています。

きつい靴をはき続けた場合などその神経が圧迫されて腫れます。

これがモートン病、モルトン病、モートン神経腫とよばれます。

(モートンとは人名です)

痛みは足指に発現します。

きつい靴をやめれば治ることもあるようです。

鍼灸は抗炎症効果を目的とします。

疲労骨折ひろうこっせつ

疲労骨折

疲労骨折は激しい運動によって力のかかる骨格部位で起こります。

疲労骨折の前提として、1その部位に何度も繰り返し

ストレスがかかっている2急激に強いストレスがかかるという二つの要因があります。

部位的には脛骨(けいこつ:いわゆる「すね」)

腓骨(ひこつ:脚の2本ある骨の外側の骨)

大腿骨(だいたいこつ:太ももの骨)に多いといわれております。

基本的に整形外科の領域ですが、予防として筋緊張緩和を目的とした鍼灸、

骨折治療後のリハビリテーションは鍼灸適応です。

筋痙攣きんけいれん

筋ケイレン

筋けいれんは身体中のありとあらゆる筋肉で起こります。

ぎっくり腰寝ちがいふくらはぎのひきつれも全部筋けいれんです。

原因は疲労物質の蓄積、微少血液循環の不全、体内水分の不足です。

鍼灸は微少血液循環の改善をし筋肉をやわらげます。

肉離れにくばなれ

肉離れ

筋肉に急激な力がかかり、筋肉がそれに耐えきれなくなったときに

筋肉や筋膜に損傷が起きるのを肉離れといいます。

直後は

R(rest)
I(ice)
C(compression)
E(elevation)
をし、整形外科的な治療が必要です。

鍼灸は肉離れの回復期において損傷で固くなった筋肉をほぐすのに最適です。

外傷性脱臼がいしょうせいだっきゅう

外傷性脱臼

脱臼には先天的なもの(先天的股関節脱臼等)もありますが、

ここでは外傷性の脱臼について述べます。

脱臼は関節が正常な位置から外れることです。

外傷性の脱臼をしますと当然にも脱臼した関節の周囲の筋肉、

靱帯、関節包、神経に傷がつきます。

脱臼の治療(整復)後に傷のついた筋肉、靱帯、

関節包に対する疼痛緩和、修復を目的とした鍼灸をする事によって

リハビリテーションの効果を上げることができます。

スポーツと好発障害

バレーボール腕・脚ばれーぼーるうで・あし

バレーボール腕・脚

サーブ、スパイク、レシーブ、ブロックどれをとっても上肢特に

肩関節周囲と肘関節周囲の筋群にストレスがかかり障害がおきます。

又膝関節の屈伸を常時行いますので、

膝関節周囲筋群の障害がおきやすい。

1深指屈筋

2浅指屈筋

3上腕二頭筋

4三角筋

1内側広筋

2中間広筋

3外側広筋

4大腿直筋

バレーボール腕・脚ばれーぼーるうで・あし

バドミントン腕

シャトルを追って急激に身体を捻る時に膝や足関節を痛めやすく、

スマッシュなどで肩関節周囲の筋肉や

バックハンドなどで前腕の伸筋群を傷めやすい。

肩関節周囲

1上腕三頭筋
2棘上筋
3棘下筋
4三角筋

卓球肘・腰・膝たっきゅうひじ・こし・ひざ

卓球腰・膝

細かくて素早い動きが要求されるので、腰のひねりや、

膝のひねりでそれぞれ障害がおきやすい。

腰周囲

○腰方形筋

膝周囲

○内側側副靱帯
○外側側副靱帯

 

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