自律神経失調症に鍼灸

頭痛ずつう
片頭痛へんずつう
偏頭痛へんずつう
緊張性頭痛きんちょうせいずつう
頭部外傷後の慢性頭痛とうぶがいしょうごのまんせいずつう

頭痛

痛には、原因別にみて以下のような分類があります

(1)機能障害性頭痛

慢性頭痛 ・偏頭痛・緊張性頭痛・心因性頭痛
急性頭痛 ・風邪・発熱・二日酔い・
寝不足・高血圧性脳症・一酸化炭素中毒

(2)頭蓋内の病気による頭痛

慢性頭痛 ・脳腫瘍・慢性硬膜下血腫・
脳動静脈奇経・脳膿瘍・
急性頭痛・脳出血・クモ膜下出血・
急性髄膜炎・日本脳炎・頭部外傷


(3)頭部以外の病気による頭痛
 
眼 科 ・眼精疲労・緑内障・遠視・乱視
耳鼻科
 ・副鼻腔炎・中耳炎・鼻及び上顎の腫瘍

歯 科 ・虫歯・歯肉炎
整形外科 ・頚椎症
婦人科 ・月経前緊張症
神経科 ・神経痛・三叉神経痛 

上記の分類で、はり灸治療が対応している疾患は、下記になります。
トリガーポイント鍼による治療になります。

 自律神経系の偏頭痛、緊張性頭痛
b 
心因性頭痛
 寝不足による頭痛
d 
眼精疲労による頭痛
 緑内障による頭痛
f 
遠視、乱視による頭痛
g 頚椎症による頭痛
h 月経前緊張症による頭痛
i 神経痛(後頭神経)による頭痛
 三叉神経痛による頭痛

最近多い緊張性頭痛(筋緊張型頭痛)精神的ストレスが原因で締め付けられるような痛みが出ます。

これは頭の筋肉が肩こりと同じようにこった状態ですのでこコリを鍼で緩めることで良くなります。
頭部外傷後の頭痛は、交通事故などで頸椎の捻挫、頭部の軽い外傷後にめまい、吐き気と一緒におこる頭痛で、多くは頭部、頚部周辺の軟部組織の 緊張や外傷による筋拘縮が原因なのでポイントを丁寧に探索してこれもトリガーポイント鍼による治療をします。

全身倦怠ぜんしんけんたい

全身倦怠(倦怠感・全身疲労)
原因として、
?自律神経系の不調、
?低血圧症、
?貧血症(鉄分の不足)、
?うつ傾向などが上げられます。鍼灸は上記の?、?に対応して治療します。

眼精疲労がんせいひろう

眼精疲労
眼精疲労はパソコンなどじっと一ヶ所を見つめる仕事の
方に多い訴えです。また長時間にわたり頭を使う仕事の
方にも多いです。
症状は以下です。
・目がかすむ
・目が疲れる
・目がしょぼしょぼする
・視力低下
・目が乾く
・まぶたがピクピクする
・目の奥が痛い
眼精疲労の治療は、脳底動脈の循環改善、眼球の周
りの筋肉(眼輪筋)の緊張緩和のための刺鍼をし、筋緊
張型頭痛や肩こり
もあわせて治療をします。
眼精疲労

ドライアイ

ドライアイ
症状
・目が疲れる
・何となく目が不快
・目がごろごろする
原因
・涙液の減少 ドライアイは眼科治療と併用で鍼灸の効果が期待できま
す。
目の周囲筋群の筋緊張の緩和及び頸部等の緊張緩和
を目的とします。 
ドライアイ

耳鳴りみみなり

耳鳴り

耳鳴の原因としてよく見られる疾病は下記です。

・老人性難聴
・メニエール症候群
 ・耳硬化症突発性難聴
・血管性耳鳴

・顎関節症

上記は全て鍼灸適応で、現代医療と並療で効果が期待
できます。
耳鳴の原因の一つに耳周囲の組織の緊張が外耳、中
耳、内耳の微少循環に影響を与えて耳鳴になるいわれ
ております。

鍼灸は耳周囲の血液の微少循環の改善に効果を発
します。

 

耳鳴り

気管支ぜんそくきかんしぜんそく

急性扁桃炎きゅうせいへんとうえん
咽頭炎いんとうえん
喉頭炎こうとうえん

気管支喘息
気管支ぜんそくは原因は下記が考えられます。
1アレルギー物質(ほこり、ダニ、食物)の関与
2大気汚染等による慢性的な気管支の炎症
3社会関係による精神的ストレス
鍼灸は現代医療の補助療法として特に2とに効果が期
待できます。特に3は、精神的ストレス→自律神経の
バランスの失調
が、喘息として発現していると考えられ

ますので、鍼灸で自律神経調整効果が期待できます。扁桃炎
急性扁桃炎、咽頭炎、喉頭炎の疾患について鍼灸は、
現代医療の補助的疼痛緩和処置、抗炎症処置として
効果が期待されます。 
気管支喘息

不眠症ふみんしょう
睡眠障害すいみんしょうがい

不眠症(睡眠障害)

・原発性不眠症
・神経症性不眠症
・薬原性不眠症
・身体疾患による不眠
1.慢性閉塞性肺疾患
2.気管支喘息
3.疼痛を伴う疾患
4.更年期障害に伴う不眠

5.アトピー性皮膚炎での不眠
・精神疾患による不眠
・脳器質性疾患による不眠(認知症を含む)
1.せん妄に伴う睡眠障害
2.生体リズムの異常に基づくと考えられる睡眠障害
3.特定の脳機能の障害による睡眠障害
4.脳器質性疾患の症状・治療薬剤による睡眠障害

不眠症
(睡眠障害の対応と治療ガイドライン-内山真 (株)じほう)
 鍼灸の適応は色文字の疾患です。
原発性、神経性、更年期障害の不眠の鍼灸は自律神経系の調整を目的とします。
気管支喘息は現代医療との連携し、疼痛を伴う疾患では、痛みの治療が目的です。
不眠自律神経系の変調が主で、鍼灸で全身のコリや硬結を取り除くことをねらいます。
また、筋緊張性頭痛や内臓の調子が悪いことも不眠の原因になるので、その治療も同時に行います。

胃痛いつう

胃痛
胃痛は内科的に胃部に問題がない場合で下記の症状
は鍼灸適応です。
 ・胃痛
・胸やけ
・胃部不快感
・もたれ感
・胃部膨満感

これらは胃の消化運動の低下で、 自律神経系の変調
によるものですので、鍼灸の得意とする症状です。
胃痛

便秘べんぴ

過敏性腸症候群かびんせいちょうしょうこうぐん

便秘
1機能性便秘
・弛緩性便秘・けいれん性便秘・直腸性便秘・一過性単
純便秘
2器質性便秘
・巨大結腸症・S状結腸過長症・癌による便秘
3その他
・糖尿病、パーキンソン病等での自律神経障害による
もの
・服用している薬の影響による便秘
(毎日ライフ「鍼灸で治す」1998年6月号より)
鍼灸適応は1機能的便秘で、自律神経の調整を目的
とします。特に腹部の腹直筋、腹横筋、腹斜筋などの
緊張を緩める
治療をします。 過敏性腸症候群(下痢)精神的ストレスによる自律神経系の変調であれば、鍼

灸適応です。
便秘・下痢

生理痛せいりつう
月経困難症げっけいこんなんしょう

生理痛・月経困難症
生理痛、月経困難症の原因には下記があります。
1 機能性月経困難症(原発性月経困難症)
・骨盤内に器質的な原因がないもので若年層に多い
子宮筋の緊張・冷え・心因的なもの2 器質性原型困難症(続発性月経困難症)
・骨盤内に器質的な原因があるもの(子宮内膜症・
子宮腺筋症・子宮筋腫・子宮位置異常・頸管狭窄
など)
症状は、下腹の痛み、腰の痛み、吐き気等です。
鍼灸適応は主にaの機能性月経困難症です。
2 器質性月経困難症も現代医療との連携で疼痛緩和治
療は可能です。
主に骨盤内微少血液循環の改善を期待した治療をし
ます。
生理痛には子宮筋が緊張するときのホルモン(プロスタグ
ランディン)が関与(=過緊張)しているという研究があり
、鍼灸は骨盤内臓器や、腹部から感じられる冷え等の
筋肉の緊張を改善する目的で行います。 
生理痛・月経困難症

高血圧こうけつあつ

高血圧症
高血圧には、大きくわけて2つのタイプがあります。
1本体性高血圧
・精神的ストレス(疲労・運動不足・肥満 ・塩分摂取
過多・その他)
2二次性高血圧
・腎臓疾患・ホルモン系の疾患・血管の狭小・その他鍼灸は現代医療の補助的処置としての効果が期待で
きます。
大多数の人にみられるのがa本態性高血圧症です。
鍼灸が本態性高血圧症に効果があることは学術論文
等で報告されております。
血圧を上昇させる要因として、からだの疲れや日常
生活でのストレス、肩こりや腰痛を始めとしたさま
ざまな不快感
などがあります。

鍼灸によってこれらの改善を行うことで、血圧を安定さ
せる効果が期待できます。 
高血圧症

メニエール病
メニエール症候群めにえーるしょうこうぐん

メニエール症候群
メニエール病(メニエル病、メニエール症候群、メニエ
ル症候群)はめまい、耳鳴り、難聴を主症状とする病気
です。
原因は前庭神経炎後遺症、内耳のないリンパ液の浮腫
などが挙げられております。鍼灸は現代医療との併用で効果が期待できます。
メニエール症候群

鬱病・うつ病うつびょう

産後うつさんごうつ

うつ病
うつ病は精神症状とともに身体症状もいろいろ訴えがあり
ます。
鍼灸はそれらの身体症状に対応した治療を行うことを通
して病気の苦痛を和らげることができます。
現代医療との併用で効果が期待できます。産後うつ
出産は女性の人生にとって身体的・精神的環境が劇的
に変化する大きな出来事であり、この時期には、ホルモ
ン(内分泌)系の変化を中心に、自律神経系その他の
身体状況が大きくかわります。産後のうつはこうした状
況のなかでおきます。
主な症状は、
いつも不安
・神経がぴりぴりしている
・神経が集中できない
・忘れやすい
・頭痛
・疲れやすい
・その他の自律神経症状
 (←クリックしてください)鍼灸は現代医学の併用として身体の疲労回復
律神経系の調整
をし、こうした精神状況から快復する

効果が期待できます。
産後うつ

更年期障害こうねんきしょうがい

更年期障害
更年期の時期には女性ホルモンの分泌が減少し、それが脳中枢を介して自律神経に影響し様々な不定愁 訴を発現させます。
鍼灸では、一つ一つの愁訴に対して一対一的に対応する治療身体全体のリラクセーションを目標にする治療の二つを組み合わせて行います。※熟年の不定愁訴はこちら
更年期障害

冷え性ひえしょう

冷え性
冷え性は女性の方に大変多く、末梢血管運動の自律神経系による失調とされています。鍼灸では全体の調子を整えるための全体治療を行います。特に胃腸科系の愁訴、婦人科系の愁訴が治療対象になります。
足の冷えについては腰部、骨盤等の体表内臓反射を期待した治療を行います。
冷え性

夜泣きよなき
疳の虫かんのむし

夜泣き・疳の虫
いわゆる夜泣き、疳の虫と呼ばれる症状の原因は、下記と考えられます。・空腹(おなかすいた、ミルクが飲みたい)
・衣服が気持ち悪い(おむつが濡れている、服が合わ
ない、きつい)
・室内環境や寝具が気持ち悪い(室温やふとんが暑い
、寒い)
・退屈(遊び足りないので相手をして欲しい)
・昼間の興奮が続いている、夢を見ている ・自律神経失調 (からだのどこかが痛い、つらい、気持
ちわるい)夜泣き、疳の虫は繊細で感受性が豊かなお子様の精神的、肉体的ストレス による自律神経失調が原因のひとつと考えられます。小児はりは上記の疲れやストレスで生じた、コリ、体がはる、気持ち悪いなどをラク~にしてさしあげます。
また、お子様はご家族の方の疲れやストレスも敏感に察知しますのでご家族の方にも鍼灸をおすすめします。
夜泣き・疳の虫

 

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