顔面・頭部

頭痛

三叉神経痛

後頭神経痛

顎関節症

顔面麻痺

顔面痙攣

頚部痛

頭部トリガーポイント

頭痛 ずつう

頭痛

頭痛の原因は
1 精神的なもの・不安 ・抑うつ
2 肉体的なもの
・身体疲労 ・頚肩部の筋緊張
・眼精疲労 ・睡眠不足
a頭部筋の痛み
b顔面筋(表情筋)の痛み
c咬筋(こうきん)の痛み
d頚部、肩部の筋硬直

a頭部筋の痛み

筋緊張性の頭痛の筋肉の種類です。

1 前頭筋ぜんとうきん

2 帽状腱膜ぼうじょうけんまく

3 後頭筋こうとうきん

4 側頭筋そくとうきん

b顔面筋の痛み

大半は三叉神経痛ですが、顔面筋の疲労によっても

痛みます。

1 眼輪筋

2 小頬骨筋

3 大頬骨筋

4 口輪筋

三叉神経痛(顔面痛)さんさしんけいつう(がんめんつう)

三叉神経痛(顔面痛)

顔に分布する三叉神経が痛くなる(顔面痛の)ことで

三叉神経が圧迫されたり、ヘルペスウイルス等で発症します。

1 三叉神経第1枝痛
2 三叉神経第2枝痛
3 三叉神経第3枝痛

第1枝、2枝で眼の奥が痛いという場合もあります

現代医学のペインクリニックと同様な解剖学的治療を行います。

後頭神経痛(後頭痛)こうとうしんけいつう(こうとうつう)健康保険対象6疾患

後頭神経痛

1 大後頭神経は頚部の中心より約2.5cm外

2 小後頭神経は更に2.5cm外

症状
・後頭部のピリピリした痛み
・髪の毛をとかすだけで痛い時がある
・眼の奥が痛い(三叉神経大後頭神経症候群)

現代医学のペインクリニックと同様な解剖学的治療を行います。

後頭部筋痛

後頭部、後頸部上部の筋緊張が頭痛をもたらすことがあります。

眼の奥が痛いという場合にもこの筋の緊張が考えられます。

1 小後頭直筋しょうこうとうちょっきん
2 上頭斜筋じょうとうしゃきん
3 大後頭直筋だいこうとうちょっきん

数字の小さい方から深層の筋です。

頭の下際の奥が痛いという場合は

これらの筋が考えられます。

顎関節症(あごの痛み)がくかんせつしょう(あごのいたみ)

顎関節症

原因
心因性・ストレス

生活習慣
・身体姿勢(ほおづえ、寝る姿勢の癖)
・顎関節運動(咀嚼、大開口、歯ぎしり)

構造
顎関節、歯列(骨の変形、歯の疾病)
日本顎関節学会の顎関節症分類
1型 咀嚼筋障害を主微候としたもの
2型 慢性外傷性病変を主微候としたもの
(滑膜、靭帯、円板後部結合組織の微小炎症)
3型 関節円板の転位、変形、動体異常を主微候としたも
a)復位を伴うもの  b)復位を伴わないもの
4型 退行性病変を主微候としたもの(下顎頭の変形など)
その他 上記に分類できないもの

適応は顎関節症1型2型で、顎関節の周辺のそしゃく筋(?側頭筋 ?咬筋)の

緊張緩和、血液循環の改善を目的します。

顔面神経麻痺(がんめんしんけいまひ)

顔面神経麻痺

1 中枢性 脳血管障害など

2 末梢性 ・ヘルペスウイルスによるもの

3 原因がわからないもの(ベル麻痺といわれるもの)

顔面神経麻痺に対して鍼灸では2,3が適応です。

麻痺側の顔面神経に刺鍼します。

※顔面神経麻痺の運動療法はこちらをクリック

顔面筋のマヒ

中枢神経からくる場合もありますが、鍼灸の臨床上では

大半は冷えなどが原因の顔面神経マヒです。

右の図は顔面痛や顔面麻痺などの治療点として重要な筋肉群です。

顔面の筋肉の疲労や顔面マヒなどの場合小頬骨筋
大頬骨筋に対する刺激が重要です。

1 眼輪筋

2 小頬骨筋

3 大頬骨筋

4 口輪筋

顔面神経痙攣(がんめんしんけいけいれん)

顔面神経痙攣

・歯髄炎、三叉神経痛の反射
・心因性によるもの
・顔面筋群の疲労によるもの
・脳幹より出る顔面神経を血管が圧迫して起こすもの

鍼灸の適応症です。

1 眼輪筋
2 小頬骨筋
3 大頬骨筋
4 口輪筋

頚部上部痛(けいじょうぶつう)

頸部上部痛

後頸部のコリや痛みは一般にこれらの筋肉の緊張によって起きます。

1 下頭斜筋 かとうしゃきん
2 頚板状筋けいはんじょうきん
3 肩甲挙筋けんこうきょきん
4 頭板状筋とうはんじょうきん
5 僧帽筋そうぼうきん

数字の小さい方から中間層下層の筋です。

一般的には首の筋のコリはこれらです。

頭部・顔面部のトリガーポイント()と痛み()

眼輪筋

「いつも眉をひそめているような人では、この筋に原発性のトリガーポイントが出来ることがある。」

(「トリガーポイント鍼療法」p261)

当院の研究では眉間の両眼窩中央寄り(ツボでいえば攅竹)に圧痛があります。

 

頬骨筋

口角を上方に引き上げる筋肉で法令線もこの筋肉を横切っています。

頬骨筋は顔面マッサージでは重要な筋肉でこの部分の入念なマッサージで表情が生き返るようになり、

同時に顔の痛みも疲れも取れます。

前頭筋

いつも眉をひそめたり、人との対面で顔面が緊張しているような人が痛くなります。
おでこの中央左右に圧痛があります。

側頭筋

頭痛持ちの人に多い痛みです。夜間就寝時に歯ぎしりすることも原因になります。


咬筋の痛みも非常にポピュラーです。側頭筋と同じく夜間就寝時に歯ぎしりするような人に多く発生します。
顎関節症の主たる原因はほとんどこの咬筋の緊張です。

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